花と緑に囲まれた街、昆明旅行記(その10.雲南省の魅力を存分に紹介する雲南省博物館)

スマイル中国語教室

花と緑に囲まれた街、昆明旅行記(その10.雲南省の魅力を存分に紹介する雲南省博物館)

皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のマーシーです。

 

 数週に亘って連載してきた花と緑に囲まれた街、昆明の旅行記も今週で最後!グランドフィナーレを飾るのは雲南博物館です。

 

 昆明最終日。昆明市中心部を歩いていると、新旧入り混じった老街を通ると西と東に瓜二つの塔である、西寺塔と東寺塔が見えてきました。南詔国時代に最初の塔が建立され、現在のものは1830年代以降の清代の建造物とのことです。立派な歴史を感じさせる建物でしたが、残念ながらどちらも中には入れませんでした。

 


(東塔寺です。)

 


(西塔寺です。)

 

 しばらく歩いていくと最終日のお目当てである雲南省博物館に到着しました。1964年に創設されたもので雲南の民族文化、雲南の青銅文化、南詔大理の仏教文化、雲南の少数民族などが展示され、雲南省の魅力を存分に紹介しています。特に各少数の民族文化と音楽を愛する雲南の少数民族に関する資料が多く、その様子を窺い知ることができます。また民間美術コーナーの展示品には各民族が祭祀の際に燃やす木版印刷物「甲馬」であるトンパ木俑、ペー族本主木彫り、タイ族の故事布画と仏幡などいずれも宗教色の強い民間美術品が展示されており、非常に興味深かったです。

 


(雲南民族博物館の建物です。)

 


(雲南民族博物館の玄関です。)

 


(雲南省に住む少数民族紹介です。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


(トリは漢民族のこと。地元の漢民族のガイドさんいわく、この服は漢民族じゃない!とのこと(笑)。)

 


(雲南省の民族分布図。)

 

『雲南服飾と制作工芸』
 民族服飾コーナーは「早期服飾」、「普段着と晴れ着」、「宗教祭祀服」の3つに分けられ、それぞれの民族衣装が独自のデザインや模様を持ち、各民族独特の情調と美意識を反映しています。
 制作工芸コーナーでは少数民族の染織技術と刺繍技法が紹介されています。展示さている品々は各民族で刺繍の造型美を競い合い、タイ族とチワン族の錦織、ペー族とミャオ族の藍染め布などの工芸品や水平織機、腰機などの数多くの織機も展示されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


(藍染品。)

 


(少数民族の女性の髪飾り。)

 


(機織り機。)

 


(青銅の装飾器。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『伝統生産生活技術』
 生産技術と生活技術に分けて紹介されています。採集漁猟時代から農耕時代に至るまで各民族が農業や漁業で用いた道具や資料が展示され、少数民族独特の草葺屋根家屋や木造高床式家屋などの模型も作られています。また製陶技術、製紙技術や伝統搾油、搾糖技術なども紹介されています。生産技術と生活技術に分けて紹介されています。採集漁猟時代から農耕時代に至るまで各民族が農業や漁業で用いた道具や資料が展示され、少数民族独特の草葺屋根家屋や木造高床式家屋などの模型も作られています。また製陶技術、製紙技術や伝統搾油、搾糖技術なども紹介されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『民族民間面具』
 民族民間面具コーナーは「跳神面具」、「生命礼儀面具」、「祝日祭祀面具」、「演劇面具」、「鎮宅面具」に分かれています。宗教活動、祭日、成人式、婚礼、葬式など各民族の様々な行事に用いられる面具は色彩や形状が豊かで、少数民族の精神世界に深く関係していると言われています。チベット族の面具「羌姆」は「跳神面具」と呼ばれるものの代表で、イ族は冠婚葬祭に数多くの面具を被って踊ります。さらにこれらの面具はタイ族とチワン族の演劇に用いられ、水族とイ族の玄関や屋根に置かれて鎮宅用の家内装飾としても使用されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


(ナシ族集落。)

 

『民族文字古籍』
 民族文字古籍コーナーは「原始記事」、「民族古籍」、「工作成就」の3つに分けられ、結縄と木刻、符号絵画などの古代の記録と通信の手段が紹介されており、雲南各民族の碑刻、文献、口頭伝承の神話から収集された文字古籍資料まで多岐にわたる研究成果が展示されています。

 


(ナシ族のトンパ文字。)

 

 

 

 

『民族楽器』『民族民間陶芸』『民族民間美術』
 雲南省は以前から「楽器の王国」と言われ、民族楽器コーナーでは各民族の楽器が古代楽器、吹奏楽器、擦弦楽器、拔弦楽器、打奏楽器に分けて展示されています。吹奏楽器の中では特にタイ族やフルスやイ族の「巴烏」、チンボー族の「吐良」がよく知られています。またナシ族の儒教道教の儀礼音楽「洞経音楽」とチベット仏教の儀礼音楽など少数民族に関連の深い宗教音楽も数多く紹介されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(昆明旅行最後に)昆明空港に向かう道路から少数民族であるサニ族の家々が見えてきました。びっくりしながらもどこか日本の農村の建物に似ている感じで親近感が持てました。日本人の祖先は雲南省より来たという説もあるのでそのつながりはあるのかもしれませんね。昆明空港では少数民族の衣装を着た方々に見送られ、昆明旅行の余韻に浸りながら次の旅行地に向かいました!バイバイ!昆明!

 


(サニ族の集落です。)

 

 

 

 

 


(昆明空港では少数民族の衣装を着た方々に見送られ、昆明旅行の余韻に浸りながら次の旅行地に向かいました!バイバイ!昆明!)

 


(昆明空港です。)

 

トップへ戻る