雲南省でお茶を祖先として大自然に暮らす、徳昂族(トーアン族)(李さん特別編)
皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のミュージシャンこと、アシスタントの李です。
今日は雲南省の徳昂族(以下、トーアン族)について紹介いたします。
トーアン族はミャンマーのシャン州および、中国雲南省に住む山岳民族で中国では「古老茶農」と呼ばれ、古くから茶の栽培で知られる少数民族です。
トーアン族には下記のように自らの祖先を「茶」とし、茶の神様の末裔であるという言い伝えがあります。
(伝説)
天界には1株の茶の木があった。茶の木は大地を天界と同じように美しくしたいと思い、知恵の神が試練を与えて試すことになった。102枚あった茶の木の葉の半分は人間の若者に、半分は娘に変わった。50人の娘たちは腰につけていた腰箍を外して天界に帰ったが、一番下の娘だけは腰箍を外さず、一番下の若者と一緒に大地にとどまった。これが、トーアン族の始祖となった。
この言い伝えにより現在でも子供が生まれる時にお茶の産湯に浸からせ、また人が亡くなると棺に茶の葉をひきつめる習慣がありますす。
さらに人生の節目の記念日にも茶が用いられるだけでなく、結婚式にも茶が用いられます。結婚式で男性はバナナの葉で包んだ茶葉を竹籠に入れ、塩の小包と共に女性に贈ります。また、人生の節目の記念日にも茶が用いられます。
文字を持たないため、様々なメッセージにもお茶を使っています。例えばお茶の種類(製茶法や品種は未確認)や包み方(竹の籠にいれたり、竹の皮で包んだり)によって、それが助けを求めている合図であったり、祝い事がある知らせであったりするといわれています。
雲南省でお茶を祖先として大自然に暮らす、トーアン族についてお伝えいたしました。