楊先生の漢詩朗読(その48. 世の中の喧騒に疲れ、世捨て人の気持ちを詠んだ、王維の漢詩「竹里館」)

スマイル中国語教室

楊先生の漢詩朗読(その48. 世の中の喧騒に疲れ、世捨て人の気持ちを詠んだ、王維の漢詩「竹里館」)

こんにちは!スマイル中国語教室の楊 欣然です。今日は、王維が詠んだ漢詩「竹里館」を中国語で味わってみたいと思います。

 

 

 

楊先生の王維が詠んだ漢詩「竹里館」の朗読はこちらから

 

(原文)

 

竹里館 王維

 

独坐幽篁裏

 

弾琴復長嘯

 

深林人不知

 

明月来相照

 

 

 

(書き下し文)

 

竹里館 王維

 

独り坐す幽篁の裏

 

弾琴 復た 長嘯

 

深林 人知らず

 

明月来て相照てらす。

 

 

 

(現代語訳)

 

竹里館 王維

 

竹やぶの中に一人で座る。

 

琴を弾き、声を伸ばして朗詠する。

 

深い竹林の中にいる私に誰も気づかない。

 

明るい月だけがやってきて私を照らす。

 

 

(解説)

 

森林の中にある静かな別荘の中にいるときに感じたことが歌われています。王維はあまり酒が好きでなかったらしく、単に琴を弾いたり、詩を歌ったりして、のんびりと楽しんで過ごしています。森林の中で、隠逸生活を楽しく過ごしているうちに、時間が経過して、満月に近い月が昇ってきて、月の光が自分を照らしてきたように感じます。世の中の喧騒に疲れた世捨て人の気持ちを詠んでいるのです。

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