中国の第一水郷、蘇州の周庄旅行記(楊老師特別偏)
皆様、こんにちは!スマイル中国教室の講師、楊 欣然です。先週に引き続き、蘇州の旅行記です。今週は周庄についてお話しします。
周庄は江南の小さな街で中国の第一水郷とよばれています。明と清時代の建築物が主で14の古い橋や100戸近くの伝統的な家屋があります。小さな街でしたが、清の時代に大きな商業の街へと発展しました。これはこの土地の富豪であった沈万三(注1)の功績によるところが大きいです。沈万三は水上交通を利用し、絹糸、刺?、竹細工、そして白酒等の産業を繁栄させ、周庄を商業と貿易の中心地として発展させました。
現在、周庄は観光地として中国各地からだけでなく世界各国からも旅行客が訪れます。周庄の街は川に沿って形成され、橋でつなげられたもので、これは江南の典型な風景なのです。周庄に来ると急速に発展している現代都市とは大きく異なる別の世界に来たような感じがするでしょう。
川縁に座って周庄の御当地グルメを味わうのもいいでしょう。静かで心から落ち着かせてくれる景色によって日常の煩わしいことを忘れさせてくれます。また夜にはそれぞれの建物から出る明かりによって街全体が明るい活気に包まれます。一日中周庄にいても飽きないので、また機会があれば、是非行きたいです。
(周庄の美食、青団子。青菜を混ぜてお餅を作ります。砂糖とラードの餡を入れてます。爽やかな味がします。)
(周庄の美食、海棠?。ピーナッツを原料に作ったもので中には餡が入り、甘くて美味しいスイーツです。)
(注1)蘇州府呉県(江蘇省)の元末・明初の富豪。性は富、名前は仲栄。一族の第3番目であったところから沈万三と称せられる。洪武帝が金陵(南京)の外城を拡張時,沈万三はその半分を築き,洪武帝より3日早く完成して疎まれた。後に蘇州の街を築いた時,禹王や始皇帝のゆかりの山である茅山の石を基礎に用いたのを口実に殺され,家財は官に没収された。