日本と深いかかわりがあった山東省煙台市の蓬莱(蔡さん特別編)

スマイル中国語教室

日本と深いかかわりがあった山東省煙台市の蓬莱(蔡さん特別編)

こんにちは、スマイル中国語教室のノッポこと、アシスタントの蔡です。

 

 今日は私の故郷、山東省にある煙台市の蓬莱についてです。

 

 蓬莱と言えば、関西の豚まんが有名な蓬莱551を思い出しますが、中国には「蓬莱閣」という渤海と黄海を分ける岬の先端に作られた有名な楼閣があります。

 


(渤海と黄海を分ける岬の先端に作られた蓬莱閣。)

 

 蓬莱閣は、黄鶴楼、岳陽楼、滕王閣とともに中国4台楼閣の一つと言われています。伝説によると、呂洞賓、鉄枴李、張果老、漢鐘離、曹国舅、荷仙姑、藍采和、韓湘子の8人の仙人がここの蓬莱閣でお酒に酔った後、各自の宝器を使って、軽やかに波を踏み、海を漂って、仙人の世界に渡っていったといわれる「八仙過海、各顕其能」という伝説があります。

 

 

 


(渤海と黄海を分ける岬の先端に作られた城壁。)

 

 実はこの楼閣のある蓬莱はかつて国際貿易港であったと同時に日本の遣唐使や遣隋使が上陸した港でもあり、古来より日本と深いかかわりがあった場所でした。さらに日本の倭寇を見張る要塞であった時代もあり、中国の明の時代にはその参謀であった威継光(1528-1587)が有名です。

 


(明の時代の英雄である威継光(1528-1587)。倭寇の取り締まりをしていました。)

 


(倭寇の鎧。)

 


(明軍の鎧。)

 


(蓬莱閣の城壁。)

 

 古代より日本と中国は深い付き合いをしてきました。日本だけでなく、中国の歴史にも大きな影響を与えた場所です。昔の日本人の足跡が見られる場所ですから、日本の皆様もぜひ行ってみてください。

 

 

 


(城壁に設置された大砲。)

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