「中国最後のシャングリラ」とも称される四川省西部に広がる甘孜(ガンズ)チベット族自治州の稲城亜丁風景区(文さん特別編)
皆様、スマイル中国語教室の四川のグルメ王こと、アシスタントの文 慶洪です。
今日は私の故郷、四川省西部に広がる甘孜(ガンズ)チベット族自治州の稲城亜丁風景区についてご紹介します。
稲城亜丁風景区は、標高は約4,000mの東チベットにあります。氷河と万年雪に覆われ、原始のままの高山自然生態系が残されています。亜丁はチベットの言葉で「太陽に向かう処」、つまり最後の聖地という意味で、「中国最後のシャングリラ」とも称されています。
ここを歩くと岩場のあちこちに色鮮やかな仏教画が描かれていたり、五色のタルチョや神聖な布カターが無数にはためき、雄大な自然の景色と合わせて幻想的な雰囲気が広がってきます。
また高山動物と森林動物を中心として野生の動物が200種以上生息しており、レッサーパンダやジャコウジカ、赤鹿、ターキン、オオカミやオオヤマネコ、青羊などもいます。
九塞溝等と比べると海外での知名度はありませんが、同等、いやそれ以上の秘境です。空港も整備されたようですのでこれからメジャーな観光地となる可能性は十分にありますね。ご興味があればぜひ行ってみてください。
(「三神山」。またの名を「貢?山即ち三怙主(仏教の言葉)雪山」とも言われ、一年中融けない雪が降り積もった三つの仏教聖地を意味しています。中国で十大美山の一つに数えられ、亜丁に住むチベット族の人々を守護する神山ともいわれています。山の三つの峰にはそれぞれに名があり、標高6032mの北峰「仙乃日」は四川第5の峰として堂々と聳え立っています。)
(「真珠海」。北峰「仙乃日」の雪解けによってできた約10万uの湖で、青々とした水が波打ち周囲には草木が生い茂っています。春にはつつじの花が鮮やかに咲き乱れ、秋には草木が赤く染められ、その様子が湖面に映り込み四季の景色が人々を魅了します。)