第2の故郷、深セン(その26.深センの名産、楊貴妃も愛したライチについて)
皆様、こんにちは?? スマイル中国語教室のマーシーです。
今日は私が住んでいた深センの名産、ライチについて。ライチは中国の代表的なムクロジ科の果物で、中国語で茘枝(レイシ)といいます。原産地は福建省から広東省の中国南部といわれ、同じ南アジアのフルーツの龍眼(りゅうがん)と仲間です。
(こちらは龍眼です。)
熱帯地方の深センでは 6月末がライチが最も熟れて美味しい時期です。深センにはライチを楽しみながら積んで味わうことができるライチ園が大南山、西麗果場、月亮灣公園、そして?枝公園等を合わせて8箇所もあります。
生のライチはプリプリ水々しく、果肉から甘い果汁が垂れてきます。美容効果が高いのですが、食べ過ぎると顔にデキモノができたりするので注意が必要です。
皆様もご存じのようにライチは世界三大美女の一人、楊貴妃も愛したと言われる果物です。玄宗皇帝は、楊貴妃のために新鮮なライチを産地である広東地方から唐の都、長安まで600キロもの距離を馬を何騎も乗り継がせ、取り寄せたという仰天話があります。玄宗は楊貴妃を喜ばせることしか頭になく、国家の大事を疎かにしたため、唐が滅びてしまいます。なんとも言えない愚かな話ですね。
過華清宮絶句 杜牧
長安回望繍成堆
山頂千門次第開
一騎紅塵妃子笑
無人知是茘枝來
長安の方をふり返って眺めると、 美しい山並みの起伏がうずたかくつもり重なっている。
山頂の多くの門が次つぎと開かれていった。
一騎の馬が浮き世の埃を巻き上げながらやってくるのを、
楊貴妃は笑顔で迎える。
誰も知らないだろうが実は、楊貴妃の好物であるライチが届いたのだ。