黄河流域で見られる、羊の皮袋を浮き袋にした羊皮筏子(何さん特別編)
皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のミステリーハンターこと、何です。
今日は私の故郷、山西省を含む黄河流域で見られる、羊の皮袋を浮き袋にした羊皮筏子について紹介させていただきます。
羊皮筏子とは羊を殺してから、頭と4本の足先を切り落とし、毛を剥いて肉を取り出しから皮だけを乾燥させた羊の袋に空気を入れて膨らませ、木の棒で繋いで作った筏(いかだ)です。黄河流域は、樹木が少なく、木製の船が造れなかったために、羊の皮が使われるようになったともいわれています。まさに人間の生活の知恵から作られたものなのです。この羊皮筏子を使ってかつてシルクロードを旅する商人たちは黄河を渡ったともいわれています。
膨らんだ皮を水につけ、棒の面に座布団を敷いてすわり、黄河を下っていきます。貨物運搬用の羊皮筏子は、数百匹の羊の皮を使うことで最大20〜30トンの荷物を運ぶことができたそうです。
筏に乗ってプカプカ浮きながら、黄河の早い流れに乗って移動するのは爽快です。しかし、黄河の川の流れが早いため、落ちたら絶対自力で泳ぐのは難しいと思います。スリルを味わいたい方はぜひ試してみてください。