皇帝御用達の幻のメロン、哈密瓜(ハミウリ)について

スマイル中国語教室

皇帝御用達の幻のメロン、哈密瓜(ハミウリ)について

こんにちは!スマイル中国語教室のマーシーです。

 

 もうシーズンが終わりつつありますが、夏の時期メロンは美味しいですね。今日は中国皇帝御用達の幻のメロン、哈密瓜(ハミウリ)についてお話しします。

 

 

 

哈密瓜は新疆ウイグル自治区哈密(ハミ)市で栽培されるメロンです。かつてのシルクロードが通った天山山脈から流れる雪解けの水をたっぷり吸い込んだ甘さ溢れるメロンで、シーズンとなると哈密市区の市場では哈密瓜を求める業者で賑わう光景が見られます。

 

 

 

この哈密というのは、元々はシルクロードの古城の名前でした。哈密瓜という名前が付けられた背景には以下のような話があります。

 

清の時代、哈密の王は領地から採れるメロンを貢ぎ物としてはるばると北京まで運び、朝廷に献上しました。清の乾隆皇帝は哈密王から贈られたこの長い瓜を珍しがりました。宦官に命じて切り分けさせられたところ、かぐわしくて甘い香りが部屋いっぱい広がり、さらに口へ入れると汁が多く、柔らかく、なめらかで甘いこのメロンが気に入りました。

 


(かつての哈密王の御殿。)

 

 乾隆帝は、「この瓜の名はなんと申すか」問いたところ、宦官は名前がわからなかったものの、機転をきかせ、「聖なる陛下、哈密瓜でございます!」「哈密瓜とな?」乾隆帝はしばらく考え、「哈密瓜、よき名じゃ!」こうして、このメロンの名前が哈密瓜となり、新疆産の甘い瓜の名前となったようです。

 

 メロンを食べると極上の甘さによって幸せな気分になれますね。新疆ウイグル自治区哈密(ハミ)市区などで栽培されるメロンを機会があれば食べてみてください!

 

 

 

 

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