中国北部に長きに亘り、農耕生活をしてきたモンゴル系の少数民族、達斡爾族(ダフール族)(金さん特別編)

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中国北部に長きに亘り、農耕生活をしてきたモンゴル系の少数民族、達斡爾族(ダフール族)(金さん特別編)

皆様、こんにちは!スマイル中国語教室のキムチ大好き、アシスタントの金です。

 

 今日は中国の北部で生活する達斡爾族(以下、ダフール族)について紹介いたします。

 

 

 

 

 

 ダフール族はモンゴル系の民族で、内モンゴル、黒龍江、新疆を中心に人口は約13万2千人が分布していると言われています。ダフールとは「耕す者」という意味で、ダフール族自らの自称でもあります。元々は内モンゴル自治区北部のホロンバイル市、黒竜江省等に住んで中国北部に長きに亘り、農耕生活をしてきた民族なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 中国の歴史の中で、ダフール族の人たちは他の民族の人々とともに中国の北部辺境地帯の開発に努め、祖国の領土を守り、帝制ロシアの侵入に抵抗してきました。ダフール人は清の時代より、官吏を多く輩出し、20 世紀初頭のフルンボイル地方の政治活動において、政治の中心的な役を果たしてきました。また、八旗制度(旧時、満州の戸籍制)に編入され、辺境の要衝を守るため、徴用され、新疆へ出征したことがあり、東北地区のほか新疆のターチョンにもまだその末柄である数千人が生活しているといわれています。

 

 

 

 

 

 

 

 かつてオロチョン族やエヴェンキ族等と交易も行い、皮革と引き換えに生活用品・銃や散弾・酒などの嗜好品を提供してきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 言語と文化面で、契丹貴族の大賀氏と関係が深く、他のモンゴル系諸集団とはかなり異なりますが、自らを「モンゴルの一部」と認識しています。中国人民政府が建国直後、国民の民族所属を定めるために行った民族識別工作では、モンゴル系の少数民族が識別されていった中で、独立した少数民族として識別されるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 ダフール族の大きなイベントとしては、モリダワー・ダフール族自治旗では斡包節、チチハル市では敖宝会を開催しています。クリケットによく似たゲームを好んで行うこともあります。

 

 

 

 

 

 

 

 モンゴル系の農耕民族であるダフール族。現在でもその歴史を伝えています。

 

 

 

 

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